2006-01-01から1ヶ月間の記事一覧

おお、はずかしや

いま衆院議員の杉村太蔵氏のブログを読んだところ、「愛こそすべて」のような文章があり 昨日の日記、なにやら恥かしく、書き直そうかと思っているところです あ、いえタイゾー議員のことを如何のと言うのではないのですが、 熱く語っているのを読むのは、ち…

デジタルの時計を巻きつけてみたい山中智恵子の左手首に  穂村弘

「短歌」12月号に掲載されたこの一首の、「山中智恵子」の固有名詞の必然性の有無について述べられ、それが大きな話題となった その話題の広がりは、思いもかけぬ方向へとも向かった。 しかし流れの速いWebの世界なので、もう話題にはされていない山中智恵子…

歌壇のお助け兄さん

藤原龍一郎氏がWeb日記の「電脳日記・夢見る頃を過ぎても」1月10日付にて 帰宅後、「心の花」の1月号を拾い読みする。・地にひびき晩秋の欅鳴りあへば鳥が鳥よぶこゑを消したり ・いくつかの見えぬ手を経てわれの手に風の傷もつ梨は来りぬ二首とも横山未来…

あかつきの氷湖きしみて皹割るる零下二十度いま御神渡り  山名康郎

作者十六年ぶりの歌集「冬の骨」の巻頭作品歌集 冬の骨作者: 山名康郎出版社/メーカー: 短歌新聞社発売日: 2005/01/01メディア: ?この商品を含むブログ (6件) を見る御神渡りは、諏訪湖の古事に由来しているそうである。 北海道でも一、二月の厳冬期、道東の…

学校が凶器になると言うことをひと度言いて百度かなし  中川佐和子

中川佐和子集 (セレクション歌人)作者: 中川佐和子出版社/メーカー: 邑書林発売日: 2004/08メディア: 単行本 クリック: 15回この商品を含むブログ (3件) を見る(初出は歌集「卓上の時間」より)邑書林刊行の「セレクション歌人」シリーズの一冊 2004年7月30…

瓜を売る男がひとりまひるまの浄土も穢土も間が抜けてゐる  永井陽子

永井陽子全歌集作者: 永井陽子出版社/メーカー: 青幻舎発売日: 2005/02/01メディア: 単行本購入: 1人 クリック: 34回この商品を含むブログ (4件) を見る(作品は歌集「てまり唄」に依る)この歌を収めている歌集「てまり唄」の作品群は、「モーツァルト電話…

はじめましてこんにちは

本当は、この日に新規登録したブログです

笑いつつ怒れる人と言ふべきか日照り雨ひどく降らす青空  今井聡

不思議なおかし味のある歌である 「あっ、いるいるこんな人」と相槌を打つ人も多いのだろう 職場や組織に、一人くらいは居るものだ。このようなタイプの人の下に付くと、苦労する そう一頻り考え納得するのだが その後、気付くのだ。この歌は人事ではなく、…

母を軸に子の驅けめぐる原の晝木の芽は近き林より匂ふ  中城ふみ子

帯広市の中心部の緑地帯、緑ヶ丘公園の歌碑にこの歌が刻まれている美しき独断―中城ふみ子全歌集作者: 中城ふみ子出版社/メーカー: 北海道新聞社発売日: 2004/09/01メディア: 単行本 クリック: 2回この商品を含むブログ (4件) を見るふみ子を知る人は、この歌…

華奢で少女のような

中城ふみ子を実際に知る人は、「小柄な華奢で少女のような人であった」彼女のことをそのように話す 黒髪豊かな肉感的な女性と、世間はイメージしているが 本当は、夢見る少女の眼差しを持ちつづけたひとであったそうである 確かに写真のふみ子は、小説家の田…

生きるとは手をのばすこと幼子の指がプーさんの鼻をつかめリ  俵万智

歌集「プーさんの鼻」の表題にもなった歌であるプーさんの鼻作者: 俵万智出版社/メーカー: 文藝春秋発売日: 2005/10/25メディア: 単行本 クリック: 4回この商品を含むブログ (30件) を見るこのときの、<新作百一首>の題も「プーさんの鼻」 妊娠後期から、…

「短歌」2004年6月号より

今頃になって、2004年初夏の短歌総合誌を読んでいる あの頃、一体何をしていたんでしょうね。頁を開いてないような雑誌が、何冊も出てくる

ボールペンはミツビシがよくミツビシのボールペン買ひに文具店に行く   奥村晃作

空と自動車―奥村晃作歌集 (新現代歌人叢書)作者: 奥村晃作出版社/メーカー: 短歌新聞社発売日: 2005/07/20メディア: 単行本 クリック: 13回この商品を含むブログ (8件) を見る(初出は歌集「鴇色の足」による)一読愉快な歌である よく、ユーモアの歌の一首…

鋏らのひかりもうるむころとなり水雪がふる春はもうすぐ  黒木美千代

この歌についての表記は自信がない 正しい表記を知っている方がいらしたら、どうぞ教えてくださいそのような不確かな記憶のまま、歌を書くことはとても無責任なことなのでしょう けれど、この歌を書かずにはいられなかった鋏に光があたっている。 ステンレス…

観覧車回れよ回れ想ひでは君には一日我には一生  栗木京子

「かんらんしゃまわれよまわれおもいではきみにはひとひわれにはひとよ」若い女性の恋の歌の代表歌となっている男性にとってはたった「一日」であろうとも女性の私にとっては「一生」の想いでであるそのように解釈されるのが、一般的であるしかしながら作者…

のんびりゆっくりなんとなく

短歌日記を書きます今まで、短歌の事をWeb上にて語ることに、臆病になっていました まだ正面から語ることに、不安はありますが、ゆっくりゆっくりと、書いていきたいと思いますと言いながらも、有料オプションの登録が、まだなっていません。